皆さんこんにちは。7月30日に行われた、第1回NPO基礎講座について報告いたします。この講座は、地域で市民活動や社会的事業を始めようとしている方・既存団体の見直しを検討している方に、法人格の各制度や特徴について知っていただくことを目的に始まりました。
今回は第一回目の開催で、テーマは「労働者協同組合」です。当日の参加者は対面が2名、オンラインが3名でした。
【午前の部・労働者協同組合の特色】
午前の部では、ワーカーズコープ北海道事業本部本部長の石本さんからお話をいただきました。労働者協同組合(ワーカーズコープ)とは、組合員が自ら出資し、全員で意見を出し、協働労働を行うという、新しい働き方のことです。労働者協同組合法は、2022年10月1日に施行されたばかりの法律です。労働者協同組合は、全日本自由労働組合が各地で作った事業団が元となっています。
その上で現在は、「労働者は企業の主人公になれるのか?」「労働とは雇用されるものなのか?」という、2つの問いを持ち続けて仕事を行っている、というお話を、石本さんから聞くことができました。
そして、労働者協同組合の特色や、設立から運営・事業報告の流れなどについても、細かい説明があり、質疑応答も交えながら進んでいきました。最後には具体的な事例紹介がされ、子ども食堂・まちづくり活動・就労支援など、協同労働の幅広い活動内容が、楽しげな写真付きの資料で語られました。
【午後の部・労働者協同組合の設立過程】
午後の部では、労働者協同組合ワーカーズコープ・センター事業団の岡本さんからお話をいただきました。2025年7月7日時点で、設立・登記されている労働者協同組合法人は、全国に157法人・2連合会あります。しかし、その設立動機を見ると、「新しい働き方への探求のため」「主体的・対話的・体験的な学びがしたい」「生きがいと結んだ退職後・高齢期のデザインのため」など様々なようです。
また、労働者協同組合の設立過程についても、一年の流れにおいて必要な前準備や、申し込みのタイミングが表を使用して具体的に示されました。さらに、組合設立の上で注意すべきルール・定款に必ず記載しなければならない事項等も・申請書の書き方も、参考資料付きでわかりやすく説明されました。
【参加者の感想】
参加者からは、「具体的な事例や厳密な定義がわかった」「細かい部分を聞けたことにより、自分の理解が深まり、とてもいい機会だった」などの感想があり、満足度の高い講座となったようです。
次回のNPO基礎講座は「一般社団法人」がテーマ。日程は10/7(火)の18:30~20:30を予定しております。

ぜひ、皆様のご参加をお待ちしております!
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