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  • 支援力UP講座~第2回 評価~の報告

    支援力UP講座~第2回 評価~の報告

    今回は、10月に行ったNPO/中堅支援組織の方へ向けたセミナーの様子をご報告します。
    第2回目「評価・予期せぬ成果に気づく、アウトカム・ハーベスト」です。


    評価の基礎を学び、事業の改善につながる視点を養う。
    「アウトカム・ハーベスト」という手法を中心に、予期せぬ成果や副次的な変化にも光を当てる評価方法を実践的に学びます。 

    全部で15名(オンライン7名を含む)の方にご参加いただきました!


    講師は、評価コンサルタントでチームやまびこ案内人の中谷美南子さん。

    国連職員、開発コンサルタントを経て、東日本大震災後はセーブ・ザ・チルドレン・ジャパンで緊急復興支援事業の評価を担当。
    独立後は子ども・若者支援、文化芸術、地域開発、人材育成などの分野で評価に従事。現在、日本評価学会認定評価士・理事です。



    自己紹介がてら、お気に入りのラーメンについてグループ内で話すという変わったワークからスタート。
    そのラーメンの好きなポイントを挙げて、選ぶ理由と共感点について話し合い、わかりやすい題材からロジカルな思考にシフトチェンジさせてくれました。

    まずは事業においての一般的な『評価』の基本を学び、「ロジックモデル」というプロジェクトを視覚的に共有できる方法を学びます。

    徐々に、参加者の頭が論理思考に整理されていきます……。


    ↑最終発表の様子


    午後に入ると、「アウトカム・ハーベスト手法」を利用し、午前に学んだロジックモデルを崩しにかかります!

    計画を立てて目的を達成することは大切ですが、活動を行う上で得られるものの中には、狙っていなかった(予期せぬ)「相手」や「効果」が現れたりするものです。

    それらもすべて含めて、活動・事業の「成果」として摘み取る(アウトカムをハーベスティングする)評価技法は、NPOや市民活動をしている団体向けなのではと思います。

    それを含めて評価をすることは、今後の事業にも大きな気付きをもたらすと中谷さんは教えてくださいました。

    ↑事業を行う上で起きた予期せぬ効果を洗い出し、それらを評価して発表


    参加者の中からは、「目から鱗!」「贅沢な内容でした」などの声があり、満足された方も多かったようです。
    すぐ実践に活かせそうですね。

    ご参加いただいた皆様、中谷さん、ありがとうございました!

  • 支援力UP講座~第4回災害支援~の報告

    支援力UP講座~第4回災害支援~の報告

    先日行った、NPO/中堅支援組織の方へ向けたセミナーの様子をご報告します。
    今回は第4回目「災害支援・普段のつながりがいざという力に」です。


    「地域での災害をテーマに、仲間をどれだけ増やすか?」を軸に、災害前と災害時にNPOや中間支援が果たすべき役割を体験的に学びます。 

    全部で14名(オンライン3名含む)の方にご参加いただきました。


    講師は、防災ライフプランナーでありNPO法人防災したっけ代表の水口綾香さん。
    大学で自然現象を学んだ後、地域課題の解決や災害に強いまちづくりのため、対話・WSを各地で実践されています。


    参加者は、道央・道東・道南チームに分かれて話し合い、実際に手を動かす作業を通してのワークショップを行いました。オンラインチームは、オンラインのノート共有ツールを利用しました。
    災害についての講義のあと、DIGに入ります。

    DIGとは?
    地図や見取り図に直接書き込みをして、自分の地域に潜む災害の危険性を見える化し、備えをみんなで考える。


    担当地域のハザードマップを確認し、考えられる災害やその被害の想定地域、必要な支援を各チームで話し合いました。

    チームごとに中間発表をした後、ハザードマップの被害想定地域を地図に書き込み、支援してくれそうな団体がいる箇所にシールを貼っていきます。

    最後に地図をつなぎ合わせ、発表とともに情報を共有しました。

    全部で5時間の講座でしたが、考えるべきことがとても多く、あっという間に感じました。

    参加者の皆さんは、実際に地図に書き込むことで新たな気付きも多かったようでした。
    また、北海道という海に囲まれた広い土地だからこそ、地域のつながりの重要さを深く感じ、目指すべきかたちが少しずつ見えてきているような印象を受けました。

    「災害時は、立場の弱い人ほど被害を受けやすい」という水口さんの言葉がありました。
    日常から社会課題や教育などを考え続け、もしもの時に助け合えるつながりを作ることが必要不可欠ですね。

    とても学びになる講座と、有意義な話し合いでした。

    ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。